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観察会

legong

2012-12-02
日記
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2 Dec. 2012

11月の観察会のテーマは「秋、鵜殿のヨシ原は金・銀・銅の輝き!?」

午前中は散策しながら、ヨシ、オギ、セイタカヨシの見分け方を教えていただく。今までも説明を受けていたにもかかわらず、なんとなくしかわかっていなくて、マスコミの人が来ても、けっこう間違って撮影していたらしいのですが、ようやく穂の色を見て、ちがいがわかりました。ついつい、ヨシを探してしまいますが、オギもセイタカヨシも、それぞれに美しい。

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午後からは演奏家のかたがたをお招きして、雅楽を聴く。小山先生が、とっておきの場所に案内すると、篳篥さんの目の色が変わります。

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能動的に枯れるというヨシ。ヨシの茎は今の時期は黄色。

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光の加減により、金色に輝いて見えることもあるそうです。

小山先生は、この金色に輝くヨシからかぐや姫を見つけて、毎年ひとりずつ家に持ち帰りたいと、茶目っ気たっぷりに話されます。今年のかぐや姫は私ですよ!ああ、だけど、とても岡野玲子さんにはかなわないわ。先生、今年は多くのかぐや姫たちに出会えて幸せですね。かぐや姫はいつか月に帰らなくてはなりませんが、今どきのかぐや姫は、滞在時間がちょっと長めのようです。

演奏が始まりました。笛1・篳篥3。西の楽人と東の楽人が今日初めて出会って、リハなし、音出しもほとんどできず、いかに百戦錬磨とはいえ、足元もゆるむ劣悪な条件での演奏。このときだけ風がやんだと、あとで聴いてた人が言ってました。

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笙もいないのに、つけどころでの音がピタッと合って、その後も、初顔合わせとは思えない、くっきりとした、息のあった、見事な演奏。お師匠さんも所属も系統もちがうのに、どうしてこんなことが、と思えるほど。観察会に参加者されたかたは、指揮者もいないのに、どうして合わせているのだろうと不思議そうです。

今年のヨシ刈りをきっかけにして鵜殿にかかわり、いったい私は何のメリットがあってこんなことしてるんだろうとずっと思っているのですが、今まで考えたこともないことも考え、会えるはずのない人と話し、こんなサプライズも共有し、きっとこれがごほうびで、もっともっと勉強しなさい、ということなんだろうと思います。

小山先生は、おっしゃっていることが37年間ずっとぶれていないので、この先、たとえどんなことが起ころうとも、ずっとヨシ原の生きものたちを見守り続けるのでしょう。

高速道路にしても、ちょうど1年前、被災地公演のためマイクロバスを交互に運転し、14時間かかってたどり着いたとき、そのありがたさを思いました。

だけど、篳篥の音がどうして、出だしで三人同時に完璧に合うのかなあ。今までなんとなく、笙に合わせて、とか、主管に合わせて、とか思っていたのは、私の思い込み、思い過ごし、気のせいだったのかなあ。

この日駆けつけてくれたなかの一人は、私の古巣の先輩でした。

「平調の音はひとつなんだよ」

と、教えていただき。笙を始めて28年。いまだに「越天楽」すらわかってない私です。

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