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未央舎

29 July 2013

もう1ヶ月も前のことになってしまいましたが、先生を関西にお招きして、琴・笙・右舞・合奏のお稽古をつけていただく幸運に恵まれました。

先生に最後に笙を習ったのが96年でしたから、実に17年ぶりに教えていただいたことになります。以前と少しも変わらない大部分と、ほんの少しの変わった部分。変わらないところは普遍的なのでしょうが、変わったところは、楽部もほんの少しずつ、変わっていく部分もあるのだなあと思いました。先生もよく覚えていらして「以前はこういうふうにやったけど今は」などと丁寧に話してくださいました。

合奏は「胡飲酒序」を中心としました。受講資格を、序吹きも難なくできるほどに合奏に精通した、あるいは、その熱意のあるメンバーを集めたかったからで、これは、私の入会した当時の古巣も、そのような人材をきっと求めていたのだと思います。おかげさまで、とても熱心な人が集まっているねと、先生にも言っていただけました。フタを開けてみれば私が一番、序吹きがわかっていなかったみたいで、大いなるギフトをいただきました。

この勉強会の名前は、その場で大々的に発表したわけではありませんが「未央舎」としました。朗詠「嘉辰」の最後「楽未央」より、ずっとずっと続く、との思いをこめました。あくまでも勉強会であり、演奏団体にするつもりは毛頭ありません。

ようやく無事に終わってほっとした矢先、いつもお世話になっている合奏会の会場で、私も細々と笙を教えているところから撤退との知らせが飛び込みました。宮司先生が退任されるとのことでした。

世の中すべては変わりゆくもので、永遠というものはない、ということは「徒然草」にもあるのでしょうが、毎月当たり前のように行ってきたものが、ある日突然なくなってしまう。多くの奇跡的な偶然にささえられていたということに気がつくのは、いつも失ってしまってからです。

さて、「未央舎」は名前負けして一回で終わってしまうわけにはいきません。次回を見越して翌日「五常楽序」を教えていただこうかと思ったのですが、私には難しすぎるということで、あえなく先生より却下。したがいまして、いつになるかはわかりませんが次の課題曲は「散手序」です。受講希望の皆様、下稽古を十二分にお願いいたします。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

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