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430Hz

legong

2010-03-14
日記
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14 Mar. 2010

笛竹の調につけて物そ思ふ
世にあはぬねは有もかひなし    (體源鈔 P. 377)

昔のかたも、あれこれとお悩みだったのでしょうか。


先日は、あるバンドのリハーサルに、オブザーバーとしてお邪魔しました。雅楽器とキーボードの編成でしたが、キーボードを雅楽ピッチにしていました。私はどうも、洋楽器と共演するときは、洋楽ピッチに合わせるものという思い込みがあったので、これは大変新鮮に思いました。

雅楽器を洋楽ピッチにすると、少なからず、豊かな音色を犠牲にしてしまいます。今どき、非西洋、民族系楽器に手を出す若い人のほうが、我々の世代よりも感覚的には先を行っているのですね。もっとも、若いのですから、そうでなければ困りますが。

新しい試みをする上でも古典が大切であることは、あまりにも当たり前すぎて、今さら書く気もしません。私が笙の可能性を追求して来られたのも、雅楽界がきちんと伝統を守ってくださっているという安心感の上に成り立つもの。

私には私の役割があるのでしょうから、お声をかけていただけるうちは、きっと何かしらのお役に立つこともあるのでしょう。