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雅楽ライブ

12 Sep. 2010

昨日は、雅楽ライブでした。演目は

盤渉調音取
盤渉調 越天楽

盤渉調調子
蘇合香序一帖
千秋楽

アンコール

蘇莫者破(夜多羅拍子)
長慶子

「蘇合香序一帖」を中心とした構成にしました。本当に、名曲であって難曲で、どんなに秀でたかたが奏されても、余裕をもって吹くというのは困難ではないでしょうか。ましてや、上手な人ほど、自分を追いつめるもの。昨日は、三人が、ぎりぎりのところでせめぎ合い、アツイ演奏となりました。緊張感があって、だけど、逃げ出したくなるような緊張感ではなくて、心地よいものでした。仲間とお客様に感謝です。着替えた後も、お客様がまだいらっしゃるということで、篳篥のかたに一人で、長慶子を吹いていただきました。

前日になって、例のごとくバタバタと、何か資料になるものはないかしらと探していたところ、ありました。芝先生が1988年に行われた、第三回目のリサイタル「笛ライブ88」パンフレット。この時は、現代曲3曲、復曲2曲という意欲的なプログラムの中、唯一の古典として「蘇合香序一帖」を独奏されています。私は当時、まるでモノをわかってなかったので、文字通り、猫に小判状態でした。蘇合香は、私が下手に書くよりも、こちらの解説のほうが、はるかに素晴らしいので、もし許されるならば、引用して、今日の日記の締めくくりにしたいと思います。

[唐楽] 盤渉調大曲 蘇合香より 序一帖

今日に伝承されている雅楽曲の中で、最も楽曲構成の重厚華麗な「蘇合香」は、古代中国、南朝「陳」の最後の帝で、軽艶な楽舞「玉樹後庭花」の作者でもある後主(583~589)の作とも、また中天竺、阿育大王(アショカ大王、前272~232)が病気のとき、蘇合という薬草で治癒し、これを祝って作られたとも伝えられています。また中国唐代では、蘇合香円を調合するとき、傍らにおいて、この曲を奏したといわれています。我が国には、桓武天皇(西781~806)の代に和邇部嶋継が入唐して習い帰り伝えられました。

蘇合香は六つの楽章(序一帖、三ノ帖、四ノ帖、五ノ帖、破、急)からなり、その全曲演奏は三時間を超えます。唐代には、この他に二ノ帖、颯踏もありましたが、和邇部嶋継が帰国の途中忘却したとされています。本日演奏します「序一帖」は、一曲の中に雅楽楽式の典型であります「序」「破」「急」をそなえていて、単独でも堂々とした楽曲を構成しています。序はフリーリズム、破はゆっくりとした4/2拍子、急は軽快な2/2拍子で奏します。この曲は我が国では盤渉調(シ主音)に属していますが、原調は唐代の太簇均宮調(レ主音)の音楽です。




テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

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