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菩薩

hiromi ueda

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30 Jan. 2011

「菩薩」を吹いていると、何とも言えず、落ち着いた気持ちになります。どうしてでしょう。

「菩薩」は林邑八楽のひとつ。林邑とは、ヴェトナム南部にあった国の名だそうですが、天竺起源の西域楽も含めるのだそうです。その「林邑楽」でプログラムを組むときいたとき、「なんちゅうマニアックな」と、あきれてしまいましたが、こんなこと、やろうとするなんて、よほどの「雅楽バカ」としか思えません。お気の毒なのは、お客さま、いえいえ、こんな贅沢は、なかなかできませんよ。

メインは3月27日。その前哨戦として、2月18日。告知です。

◆壱越の調べ

壱

管絃   壱越調 菩薩破
朗詠   壱越宮 春過
舞楽   胡飲酒一具
退出音声 迦陵頻急

出演   上田弘美(鳳笙)
     今中理志(篳篥)
     岩佐堅志(龍笛)

2月18日(金)  開場 午後6時  開演 午後7時
入場料   2000円
会場    studio & cafe make
     大阪市浪速区芦原1-2-6

問い合わせ  sokoh@ruby.ocn.ne.jp (岩佐)

 
◆聴いてみよう雅楽 見てみよう雅楽 知ろうよ雅楽

第1部  管絃
   壱越調調子
   迦陵頻急
   胡飲酒序・破
   朗詠 春過
   菩薩破
第2部  舞楽
   陪臚

3月27日(日)14時から16時
演奏 博雅会
場所 大阪歴史博物館4階講堂

往復はがきによる申し込み・抽選
http://www.mus-his.city.osaka.jp/

「菩薩」は、宗教的色彩が濃いためか、あまり上演されることのない曲で、私も、本番は2回目です。1回目は、平成4年、国立の大劇場にて「菩薩舞楽法会立」「懐中譜」による復曲で、大菩薩(序)迦陵頻をはさんで、菩薩(破)を四人舞で、「三十二相」の声明とともに。小菩薩(急)で一具としたものでした。管方は五管立。客席のはるか向こう側が笛でした。 芝先生の音色が冴え渡っていました。あの頃は、何も考えず、ただ、芝先生の手の平にのっかっていればよかった。今回は、どうなるのでしょう。

Posted byhiromi ueda