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うたもの

hiromi ueda

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19 Mar. 2011

管絃音義ニ云ク、一切ノ音楽ハ皆是治國治民ノタメナリ。故ニ昔聖人世ニ出テ管ヲ作リ、絃ヲ作テ専ラ五音ヲ調テ以テ國之五行ヲ和シ、シハシハ宮商ヲ和テ以テ人ノ五藏ヲ調ルナリ。(體源鈔 P. 1478)

難波にて、うたものの講座が始まりました。本日、第1回目は、朗詠「嘉辰」少しずつレパートリーが増えそうです。

このたびの地震で、ぶれないことの難しさというものを感じました。かつての楽人は、戦火のなか、古書を守り、我々はその恩恵を受けているわけですが、それがどんなに困難なことであったのか、ほんの少し、かいま見たような気がします。

古来うたわれてきたもの、あるいは、秘曲と称される、雅楽の精神的支柱の性格をもつもの、その歌詞は、拍子抜けするほど素朴であったりします。逆に、祈りとか、メッセージを伝える歌詞を散りばめることのほうが、安易に思えてしまうほどです。

これから世の中は、困難な方向に進むのかもしれません。けれど、どんなに悪条件であっても、楽人は楽人のやるべきことがある。

中学のひとつ上の先輩は、戦火のクロアチアにあって、指揮を続けた。とてもそんな立派なことはできないけれど。本日、たなかやの樹脂製龍笛を購入。売り上げは、すべて、義援金にするそうです。

Posted byhiromi ueda