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vol.1

hiromi ueda

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1 May 2011

先月17日、富山県小矢部市クロスランド芸術祭2011での、博雅会「左方還城楽」の写真です。

4.17 1

7月8日には、兵庫県立芸術文化センター神戸女学院ホールにて、博雅会関西雅楽公演vol.1があります。本日、チケット発売開始となりました。

http://ent.pia.jp/micard/event.do?eventCd=1112986


壱具1


岩佐堅志 楽道二十五周年記念
博雅会 関西雅楽公演vol.1

壱具

管絃 五常楽壱具
朗詠 二星
舞楽 蘭陵王壱具

出演 博雅会

2011.7.8(金)
18:30  開場  19:00 開演

いわゆる「仕事」とは違って、自主公演というものは、その会としてのメッセージを発信することになります。ちょうど今から17年前、私は、伶楽舎の初めての自主公演で、笙を吹きました。たいした技量もないというのに、伶楽舎と博雅会、この民間の雄たる二つの会のvol.1に立ち会わせていただく。ひょっとすると私は、よほど雅楽の神様に愛されているのでしょうか。すみません。誰もほめてくれないので、自画自賛してしまいました。

持てる力を出し切らないとならないvol.1は、志の高さが問われます。伶楽舎の管絃は、「柳花苑」の再構築。両絃のほか和琴も加え、延只や詠も演奏しました。博雅会の管絃は「五常楽壱具」二管立てです。二つの会とも、発足から自主公演にいたるまで、約10年かかっています。自らの方向性を見極めるまで、そのくらいの期間は必要なのですね。

私は今まで、競争というものを、ネガティブにとらえすぎていたように思います。競争があるからこそ、自らを見つめ、何が向いているのか、わかることもあるのですね。

私が博雅会から声をかけていただくのは、最近のことなので、その全容は知りませんが、それでもあえて書かせていただくと、伶楽舎と博雅会は、共通点があります。

全員が民間人であり、それぞれの自由意志で別々の先生についていること。狂ったほどに、お稽古好きであること。少数精鋭の実力主義であること。演奏においては、常に経済活動をともなうこと。ちがいといえば、伶楽舎がよりどころとしているのは秋庭歌であり、博雅会は明治撰定譜であることでしょうか。

伶楽舎の自主公演、「伶倫楽遊」は、今年、10回目になるそうですね。博雅会は、いったいどこまで伸びるのか。大いに楽しみであります。




Posted byhiromi ueda