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鵜殿ヨシ原

hiromi ueda

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7 Feb. 2012

篳篥のリードの最適の材料として知られる鵜殿のヨシについて書くことは、当初、笙吹きとして越権行為のような気がしないでもなかったのですが、いろいろなことを知るにつけ、今まで無関心であった自分を恥じるようになりました。

2月4日、ヨシ刈り祭りに参加してきました。

鵜殿ヨシ原研究所の呼びかけで、寒さの中、100人ほどのボランティアが集まります。

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鵜殿のヨシは、予想していたよりずっと背が高く、5メートルくらい。長年にわたる肥沃な堆積物のおかげだとか。

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あらかじめ刈られていたヨシを集めて、直径20センチほどの束にしていきます。この単位は、平安朝から変わっていないそうです。

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今回、声をかけてくれて同行した篳篥吹きさんも、なんだかとってもうれしそうです。

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午前の作業の後、ランチタイム・コンサートとして、雅楽を演奏させていただきました。鵜殿のヨシを守るため、つまりは、自分の演奏を守るため、何をするべきかといえば、やはりそれは、よい演奏をして、伝えていくことだと思うからです。

我々の段取りが悪くて、火鉢を持参できなくて、どうやって笙をあたためようかと思っていたところ、参加者にふるまうためにサツマイモを炭で焼いていたので、吸込まれるようにそちらへ。雅楽の神様の粋なはからいに感謝。

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研究所のかたから、お話をうかがったり、とても充実したパンフレットをいただいたりしましたが、それによると、70年代から始まった淀川改修により乾燥化して、ヨシ群落は82年には5%にまで減ってしまったそうです。関係者やボランティアの努力により、20%以上に回復したとのことですが、もし、高速道路の工事が始まったら、いったいどうなってしまうのでしょう。

ボランティアに参加していた方々は、皆さん、気負ったふうでもなく、ごく自然体でいらっしゃいました。私も、冬のピクニックを楽しむように、すがすがしく、参加させていただきました。この日、雅楽関係者が我々だけなんて、なんだかもったいない。皆さんも、鵜殿に遊んでみませんか。


Posted byhiromi ueda