自主リハ
14 Feb. 2012
自主トレというのは、よくききますが、自主リハというのは、あるのでしょうか。
今週の金曜日は、博雅会の西宮公演です。先日、地元の兵庫県メンバー三名で、自主リハを行いました。別名、裏六甲異変というらしいです。
全国に散らばるメンバーが、そのときだけ集まるユニークな雅楽会。サイトウ・キネン・オーケストラみたい。これはちょっと、持ち上げすぎですね。ふだんは会わないので、お祭り感覚的再会が楽しみでもあります。
「平家物語と雅楽」ということで、管絃のテーマは「許されざる恋」でしょうか。チラシからほんの少し引用させていただくと、
「一の谷の戦いで捕虜にされ、源頼朝による尋問の為に鎌倉に送られた平重衡を慰める為に、頼朝は遊女・千手を重衡のもとに派遣します。千手は朗詠を歌い、舞います。その芸に感動した重衡は「五常楽」の箏と「おうじょう」の琵琶を演奏します。「五常楽」は「後生楽」に、「おうじょう」は「往生」に掛けられています。」
これから「五常楽」と「おうじょう」を演奏するとき、また違うイメージが生まれそうです。
このたびは、超レアな「五常楽残楽」を演奏します。自主リハでは、箏と篳篥で、楽しそうにやり取りをしていました。これに当日、琵琶が加わります。お客様のみならず、舞台上の我々も、めっちゃ新鮮というわけです。
レアといえば、朗詠「十方」も、なかなか聴けませんね。
「十方仏土の中には 西方を以て望みとす 九品蓮台の間には 下品と雖も足んぬべし」
若いころはピンとこなかった言葉も、このごろは、少しわかってきたような。
舞楽は、アグレッシブに右舞「還城楽」これも、「平家物語」に記述があるとは、知りませんでした。舞人は、裏六甲より、尾崎治雄さん。これはもう、遠方より、東京からだって、わざわざ見に来る価値があるというものです。
◆博雅会 第二回 関西雅楽公演 「平家物語と雅楽」
2012年2月17日(金) 19時開演
兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール
前売 2000円 (当日 2500円)
さてさて、余談ではありますが、大河ドラマ「平家物語」吉松隆さんの音楽が素敵で、毎回楽しみにしています。笙は、頼もしい後輩。私が力が及ばなくて果たせなかったこと、これからいくつも、実現してくれるでしょう。
ピアノは、舘野泉さん。義母と芸大時代、一緒だったそうで、時折、当時のお話をうかがっていたので、倒れられたときは、気がかりでした。
左手だけの演奏で復帰されるまでの葛藤を、新聞記事で目にしたことがありましたが、武満徹さんが語られていたという言葉が印象的でした。
『人生を積極的に肯定する情熱がない限り、歌は生まれないだろうと思う』
本当に、そうですね。
自主トレというのは、よくききますが、自主リハというのは、あるのでしょうか。
今週の金曜日は、博雅会の西宮公演です。先日、地元の兵庫県メンバー三名で、自主リハを行いました。別名、裏六甲異変というらしいです。
全国に散らばるメンバーが、そのときだけ集まるユニークな雅楽会。サイトウ・キネン・オーケストラみたい。これはちょっと、持ち上げすぎですね。ふだんは会わないので、お祭り感覚的再会が楽しみでもあります。
「平家物語と雅楽」ということで、管絃のテーマは「許されざる恋」でしょうか。チラシからほんの少し引用させていただくと、
「一の谷の戦いで捕虜にされ、源頼朝による尋問の為に鎌倉に送られた平重衡を慰める為に、頼朝は遊女・千手を重衡のもとに派遣します。千手は朗詠を歌い、舞います。その芸に感動した重衡は「五常楽」の箏と「おうじょう」の琵琶を演奏します。「五常楽」は「後生楽」に、「おうじょう」は「往生」に掛けられています。」
これから「五常楽」と「おうじょう」を演奏するとき、また違うイメージが生まれそうです。
このたびは、超レアな「五常楽残楽」を演奏します。自主リハでは、箏と篳篥で、楽しそうにやり取りをしていました。これに当日、琵琶が加わります。お客様のみならず、舞台上の我々も、めっちゃ新鮮というわけです。
レアといえば、朗詠「十方」も、なかなか聴けませんね。
「十方仏土の中には 西方を以て望みとす 九品蓮台の間には 下品と雖も足んぬべし」
若いころはピンとこなかった言葉も、このごろは、少しわかってきたような。
舞楽は、アグレッシブに右舞「還城楽」これも、「平家物語」に記述があるとは、知りませんでした。舞人は、裏六甲より、尾崎治雄さん。これはもう、遠方より、東京からだって、わざわざ見に来る価値があるというものです。
◆博雅会 第二回 関西雅楽公演 「平家物語と雅楽」
2012年2月17日(金) 19時開演
兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール
前売 2000円 (当日 2500円)
さてさて、余談ではありますが、大河ドラマ「平家物語」吉松隆さんの音楽が素敵で、毎回楽しみにしています。笙は、頼もしい後輩。私が力が及ばなくて果たせなかったこと、これからいくつも、実現してくれるでしょう。
ピアノは、舘野泉さん。義母と芸大時代、一緒だったそうで、時折、当時のお話をうかがっていたので、倒れられたときは、気がかりでした。
左手だけの演奏で復帰されるまでの葛藤を、新聞記事で目にしたことがありましたが、武満徹さんが語られていたという言葉が印象的でした。
『人生を積極的に肯定する情熱がない限り、歌は生まれないだろうと思う』
本当に、そうですね。